新卒で営業職に就いた私は、営業先でも、社内の会議でも、どうしても話す機会がありました。

しかし、いつも何を言っているか分かりにくいと言われてしまう始末。

新入社員の私は、大変困りました。

一体何が原因で、分かりづらい会話になってしまっているのか、私が私自身のことを理解できません。

しかし、後になってコミュニケーションに関する本を読み漁った時に判明します。何が原因だったのか?

早速書いてしまいましょう!

今日からできる、何を言っているのか分かりやすい人になるための注意ポイント、それは、、、

主語の重要性。

主語をハッキリさせる。

これだけなんです。

日本語は主語を省略させても通用してしまう言語です。

しかしその分、スピーディな会話がなされる現代の職場環境においては、もしあなたが主語を抜いて会話をしてしまうと、上司や取引先の方々は、聞き返さなければならないことも多く発生してしまいます。

例えば、以下のような会話。

上司A「お帰りなさい。どうだったかな、先方の反応は?」

営業マンB「ただいま帰りました。部長、正直申し上げまして、私たちの持っていった案、難しいと思います」

A「どうしてそう思うんだ?」

B「同じようなサービスを他社が行なっており、更にうちよりも安いんです」

A「それ故に、Bくんは難しいと思ったのかな?それとも先方が難しいと言ったのかい?」

B「あ、先方の反応は難しそうな顔をしていらっしゃいましたが、『難しい』とまでは口にされませんでした。私が『難しい』と感じてしまったんです」

A「私は先方がどのような反応を示してくださったのかを聞きたかったんだよ」

B「すみません!」

A「『難しい』と思った人、つまり主語は誰なのかを明らかにしながら話すと分かりやすくなるからね。次から頼むね。それじゃ、どんな商談をしてきたのか、細かく振り返ってみようか」

このような会話が職場では至る所で為されているように思います。

私自身も、若手営業マンの時にはよく自分が発言し始めてから主語が抜けていたことを思い出すことがありました。

主語を曖昧にするのも会話を難しくします。

他の例も示してみます。

もう一つ、主語を明確に示さずに会話してしまう、よくあるパターンが「みんな」です。

  • 「みんな」言っています。
  • 「みんな」思っています。
  • 「みんな」やっています。

などですね。

例えばこのような感じです。

部下C「部長、どうにかしてください」

部長D「ん?どうしたの?」

C「(派遣社員)Eさんがとても良くない勤務態度なんです。何とかして下さい」

D「それは、誰が言ってるのかな?」

C「みんな言ってますよ」

どうでしょう?やりがちではないですか?

あなたが部長Dさんでしたら、Cさんの発言を、間に受けてはいけません。

「みんな」という主語ほど危険なものはないからです。

大概の場合、発言しているCさん本人しか言っていないのです。

そうでないにしても、ほんの一部の社員と陰口をしていた、という場合が多いのです。

そしてもし、あなたがCさんのように、「みんな」を使用していることを自覚したなら、変えましょう。「私は」や「僕は」に。

飛躍的に分かりやすくなる「カンタン」会話術

要するに、会話は主語を明確にするだけで飛躍的に伝わりやすくなります。

上司からも評価されること間違いありません。

  • 主語を省略しない
  • 「みんな」のような曖昧な主語にして逃げない

これだけで、あなたの仕事力は格段にアップ!

今日から試して下さいね!

とめ

主語を明確にすることで、仕事を円滑にしましょう!