日本人には分からないフランス語で、日本人ホテルマンを侮辱するフランス人サッカー選手の動画がSNSで拡散され話題となっている。
ただ、悲しがったり、悔しがったり、罵り返したりしていても、私達の人生には何のメリットも生まない。

ニュースの活用の仕方は、コレだ!

僕がこのニュースを知ったとき、確かに怒りと悲しみの感情は沸いてきていた。
しかしこういったニュースを見たら、僕はこうすることにしている。
登場人物全員の立場に立って、シュミレーション!!
こうすることで、必要以上に怒りを感じなくなるのだ。

具体的にやってみよう。

今回のニュースの登場人物を洗い出してみると、

今回のニュースの登場人物を洗い出してみると、
1.侮辱したサッカー選手
2.その選手を諌めずニヤニヤしていたサッカー選手
3.このサッカー選手が所属するクラブチームの大手スポンサー(日本企業)のトップ
4.そのクラブチームの経営トップ
5.侮辱された日本人ホテルマン

シミュレーションのやり方は簡単。
その人の立場になって取る行動を決めていくのだ。
とても想像力を使う。

1.侮辱した張本人だったとしたら


もし自分が1.のサッカー選手だったとしたらどうする?
既に侮辱した動画が流されている。
間違いなく自分が喋っているのである。
言い逃れはできない状況。
とても悩むだろうな、、、
恥ずかしいし、自分の立場が危うい。
しかし、最終的には正面切って頭を下げる判断をするだろう、僕だったら。
では誰に向けて謝るか?
ホテルマンだ。
ウイルスの影響で直接国境を渡れないのであれば、
自分を動画に撮ってそのホテルマンがいるホテルに送るか何かする。
とにかくその人に届くように謝るのだ。
現実のニュースでは今の所スポンサー企業のトップには謝ったという情報はあるが、
果たしてそれだけで信用は回復するだろうか?

2.隣にいた友人

映像に嘲笑しているようには見えるが、
侮辱する発言はしていない選手が映像には映っている。
もし僕が彼だったらどうする?
まず、現場にいて、友人が他国の人を侮辱していたら止められるだろうか?
止められる自分でいたい。
しかし咄嗟に動けるだろうか?分からない。
でも止めたい。
彼のためにも、ホテルマンのためにも、自分のためにも。。
これは普段からあらゆるシミュレーションをしている人にしか、
彼を止めることはできないだろう。
いつも普段から決断をしておくことだ。
「もし人を傷つける発言をする友人がいたときは、絶対に諌めよう」
普段からそう決断している人にしか、友人を諌めることはできないのだ。
僕は、諌める。

では、諌めることができなかった今回の場合を考えてみようか。
このような事態に発展してしまっては、
侮辱発言をした友人と同罪となってしまう。
自分がいくら口には出していないと主張しても聞き入れられない。
だから、自分だったら、1.の選手と同様ホテルマンに謝りに行く。
直接謝れない状況だったら、動画を撮影し、送る。
誠意を見せるしか無いのだ。

3.スポンサーのトップだったら

僕が万が一、何十億とこのクラブチームに出資しているスポンサーのトップであったなら、
このクラブチームのトップに直接話しを聞きます。
そして、訪問してでも、この2選手に会いに行きます。
怒るわけでもなく、しっかりと教育する。
若い選手だ。将来がある。
人間形成をこれからもできるはずだ。
そう願って、成長を促しに行く。
今の所現実世界ではTwitterでツイートしたとまでは聞いています。
お忙しいとは思うのだが、ぜひ直接会いに行ってほしいなと個人的に思ってしまいます。

4.クラブチームの経営トップだったら

現実の世界では、今のところ謝罪文が出た。
しかし、それも物議を醸している。
「2年前の経営層だったので、今の私達はどうすることもできない。
しかし、再発防止に努める」
ざっくり言うとこのような内容だ。
自分だったら、、、とシミュレーションをしてみてほしい。
クラブチームの教育の徹底ができていなかったということだから、
素直に謝るのが良いと、僕だったら判断します。
クラブチームは財政難であると噂されます。
確かに、素直に非を認めたら、より厳しくなるという思考になりそうですが、
僕は間違ったことをしたときこそ、信頼回復のチャンスだと捉えます。
いっときの感情や資金繰りよりも、信頼の回復を重要視する。
これこそ長期繁栄の経営だと思います。

5.侮辱されたホテルマンだったら?

さあ、最後です。
頭が疲れてきましたか?
それで良いのです。
考え抜き、自分の取るであろう行動を決めておくのです。
決めておいても、その通りに動けない可能性もあります。
それくらい人間は弱い。
それくらい僕自身は弱い生き物だと自覚しています。
しかし、シミュレーションしておくことで、
自分の理想の生き方をその通り生きれる可能性が出てきます。
後悔先に立たず、なのです。

さて、ホテルマンだったらどうでしょう?
あなたならどうします?
静観しますか?それも一つの正解かもしれません。
侮辱した選手に反撃しますか?それも正しいのかもしれません。
僕であれば、こうします。
この2選手に対し、メッセージを出します。
Twitterか、ホテルの公式HPに声明を載せるか。
何と書きましょう。
・私達は確かに悲しい
・しかし、プレステの設定に戸惑っていたのも事実。
スムーズにして差し上げられれば、貴方達はこのような窮地に立たされなくても良かったのかもしれない。
・私達は貴方達を許します
・しかしその分、国と国が仲良くできる土壌をつくってください。
貴方達は若くて将来がある。
サッカーも上手く、発言権もある。
世界を仲良くする力を持ちあわせている。頑張ってください。
・世界中の皆さん、彼らをお許しください。
そして、サッカーの発展にエネルギーを注いでください。

大雑把ですが、以上のようなことを発表します。
侮辱された当の本人になったら、なかなかできないことですが、
だからこそ今決めておくのです。
「わからない」は禁句!

まとめ

・ニュースは登場人物の立場になって考える
・自分の生き方を決めておく
・「わからない」を排除する