確認せずに名言を使用する危険

「過ぎたるはなお及ばざるが如し」という格言・名言に代表されるように、間違った意味で覚えやすいものが世の中には存在します。

「過ぎ去ってしまったことはどうしようもできない」という意味ではないことは有名ですが、
ともすると「控えめが良い」というやや消極的な意味で用いてしまうこともあります。
これも若干ニュアンスが違うのです。
「度を過ぎてやってしまうことは、基準に達していないのと同じことですよ」というのが本来の論語の教え。
「レベルが低いのも良くないし、やり過ぎも同様に良くない。中庸が良い。」
常に自らを省みることのできる名言だと分かります。
思い込みで言葉を使用すると、大変危険です。
何故なら、せっかくの先人の教えを、自分の成長に活かせないからです。

「損して得取れ」や「損する者が得をする」は本来?

「損して得を取れ」や「損する者が得をする」は実は間違いであることを最近教わりました。
本来は、「損して徳をとれ(積め)」なんだそうです。
これは最近大変お世話になっている、市川覚峯先生の教えです。
https://www.facebook.com/people/%E5%B8%82%E5%B7%9D-%E8%A6%9A%E5%B3%AF/100005657404908/

衝撃を受けると同時に、大きな納得感がありました。
「一時的な損を受け入れた者が得をするのだから今は我慢していなさい」という意味だと信じてきた僕は、損得勘定ばかりに意識が向いていたように思います。
そういうときはいつもイライラ!
いっときの損ですら損なのだから無理!!と、受け入れられなかったのです。
しかし、損をしているように思えることも、実は徳を積んでいる。
損も得もなく、「徳積み」という尺度しか世には存在しないのだと思えてからは非常に疲れることが減りました。
正しく物事を理解することの重要性を、心底感じることができました。
感謝しています。ありがとうございます。

まとめ

・物事を正しく理解する
・自分は無知であることを自覚し、勉強する
・徳を積むという尺度で生きる